今回の公募展では60点近い応募があり、多くの力作・高いレベルの作品が集まりました。
それらの審査をとおして、あることに気がつきました。それは、今回の出品者・受賞者の年齢や出品回数に表れているベテランの方々の創作パワーの大きさです。長年の経験や多くの知識、玩具への強い思いを裏付けに、制作技術を磨き制作してみえるベテランの方々の作品レベルは年々高まってきていると実感します。高い完成度を誇るグランプリ作品や準グランプリ作品をはじめとして受賞作品を見ると、制作者の方々の玩具づくりに向かう情熱や時代を見る目、そして子どもへの優しいまなざしが感じられます。一方、今回の若手の受賞者は1名の方だけという結果でしたが、その作品は若手代表としてのフレッシュな勢いと今後の可能性を感じさせます。
今、時代は環境・経済問題をはじめとして不確定要素が多く、ゆとりが持てない時代ということもできます。こういう時代にこそ、木という自然の優しい素材を使用して、人を癒し元気づける玩具づくりに挑戦して、私たちの生活に安らぎと調和を生み出したいものです。今後も、若手からベテランまで多くの方々に意欲ある作品を出品いただき、この公募展の意義がさらに高まることを願っています。