ようやく始まった「木育」
日本には古くから、日常生活の中で木材を上手に利用する「木の文化」が形成されてきた。しかし今日、木材製品を意識して利用する機会が減少している。そこで林野庁は「木育」という言葉で人と森林とのつながりを考え、木材利用の意義を学ぶ教育活動を進める重要性に着目し始めている。
「木育」という言葉を初めて聞いたのは北海道の木の玩具作家たちからで、一昨年頃からだった。今では大学の教育学部の教授あたりから、この言葉をよく耳にする。
この1年間、韓国の山林庁の傘下にある木材文化フォーラム(WCF)の招きで、木工指導者を養成する講習会に、組み木を教える講師として、三回も出向いた。韓国でも、ソウル大学の森林科学の教授を中心に、「木育」の活動が、国の予算のもとに、昨年あたりから具体的に始まっているのを知った。全国規模で木工指導者を養成する企画は、残念ながら日本ではまだ実施されていない。
丹波の森ウッドクラフト展は子どもと大人の為に、22年も前から「木育」の活動を具体的に進めてきたのだと、改めて思った次第である。