「機素/きそ」という言葉がある。
文字通り「機械の素」という意味であるが、どんなに複雑な機械であっても、その元をたどれば、実に簡単な仕組みの組み合わせであることが理解される。
この「小人さんのひもつくり」は、いわゆる「自動組み紐機」を木で表現したものである。機構そのものは目新しいものでがないが、かなりの精度を要求される機構ではある。その精度を要求される機構を「木」で作る、という発想にも感心するが、何度ハンドルを回しても、そのかみ合わせがズレたりすることはなかった。その制作技術の確かさに賞賛を送りたい、と思う。
また、その複雑な機構に「白雪姫と七人の小人」という、メルヘンの世界を持ち込んだことも賞賛に値する。
ただ、この「自動組み紐機」の動く仕組み、いわゆる「機素」の部分が見えなかったのは残念であった。七人の小人が規則正しく動きながら紐を編んでいくのだが、どのような仕組みで、小人がこのような動きをするのか・・・。できれば、その動く仕組みが見えた方がより良かったのではないだろうか。