本展コンクールにはこれまでグランプリや、優秀、奨励、アイデア、スキル、キャラクター等の各賞が設けられていて、序列をつけるだけの審査ではなく、作品それぞれに授賞の観点の違いも示してきました。この第19回展はさらにいくつかの特別賞を加えることによっていろんな観点からより丹念に審査を行うようにしました。身近な人への暖かな眼差しを想わせる「ほのぼの賞」、木による表現の本質を究めようとする「ウッディー賞」、洒落やおかしさを表現のポイントにおく「ユーモア賞」の各賞を設け、ねらいの異なる表現の各々にも努めて評価の目を配り、出品者の誠意に応えるとともに、展覧会では鑑賞の一助になればと審査の基準を見直しました。
新たな賞の要請は、回を重ね成熟に向かう本展コンクールには当然予測される向きでもありました。近年出展作品の表現が多彩になるにつれ多様な評価の観点が求められる情況が審査の場面にみられました。審査の評価が新たな作品に質の差異を生み、作品の差異が新たな評価を求め、つまり創作と評価が相乗しあうことによって本展コンクールは様々な表現価値を巾広く受けとめる体質をすでに獲得していたようです。コンクールの成長とともに新たにどんな賞が登場することになるか、更に今後に期待したいものです。
コンクールとは、このように出品者と審査員のコラボレーションによってどこまでも成長するもののようです。丹波の森ウッドクラフト展は来年20周年を迎えます。充実した記念展になりますよう審査にあずかる私たちも緊張感を新たにして多くの皆さんの意欲作とのコラボレーションを心待ちしています。重ねて皆さんのご協力をお願いします。