作者のコメントを読むと、小学生は材料や遊び方の工夫とか、工具の使い方や仕上げの磨きなど、絵を描くようにはいかない難しさをいろいろ例示して、「よく見てください」と書いている人が少なくありません。親や家族が支えてくれたことに触れている人もいます。忘れられない思い出がいっぱいあるのでしょう。中学生は制作に熱中し満足しているのか多くのコメントは短文で、制作プロセスの気持ちなどあまり書いていませんが、機能性の工夫などに努力していることが察せられます。ところが高校生になると一転して、作品テーマや制作意図についていろいろ書いています。作品に対する思いが深まるのでしょうか。
子どもがウッドクラフト制作にチャレンジすると、美しく楽しい形が完成する喜びだけでなく、仲間とのかかわり、加工技術文化との出会い、苦労を克服した達成感、生活価値観の新たな発見など思いがけない経験に恵まれます。そこで生まれた発想や感情もまた表現のうちと考え、ジュニア部門では大切にしたいと思います。
なお主要な素材が金属だったため入賞出来なかったのは「飴玉と蟻さん」でした。なかなかの力作で、その優れた造形性に審査負が注目しました。ぜひ木工作品で再チャレンジして欲しいものです。