今年の作品では、グループによる製作に優れたものが見られました。個性と協調性が要求されるこうした作業では、指導された先生の陰の力がたいへん大きかったと思われます。また個人作品でも、周りの人たちのアドバイスに励まされて完成に至った例も少なくないと思います。このジュニア部門では、単に作品の良し悪しだけでなく、モノづくりを通して子どもたちが自主性・創造性・計画性などの力を伸ばすことが大切だと考えています。健やかに伸びようとする子どもたちを、あたたかい目で見守っていただいた方々に深く感謝いたします。
また来年も楽しい作品がたくさん寄せられることを期待しています。
3×3×30センチの角材(桂)から、「鎖を彫り出す」という授業作品の31点です。
できるだけ電動工具に頼らないで (1)道具の原点、刃物を使えるようになろう (2)木(自然)の性質と奥深い魅力を、手と眼を通して体験しようという目標でした。
予想どおり、切り出し刀や彫刻刀の工程で負傷者が続出・‥。
しかし男女とも負けず嫌いの生徒たちは、幾多の困難にめげず最後は意地になってよく仕上げました。
木のもつ美しさ、やさしさや手強さ、道具の扱いの大切さなど多くを学びました。
3×3×30センチの角材から、鎖状の形を彫る授業作品の31点で、学生は電動工具に頼らず、出品時吊り下げられる条件以外、連携の必要は無く、自由に発想し制作する。15才の美術指向学生の創作した作品群は奔放で想像以上のオブジェを創出しました。展示の為に集合し羅列した作品は見る者を圧倒します。教室での競作は、曲線形や螺旋形等の難しい作業に意欲的に挑戦し、能力以上の成果を発揮しています。怪我の発生を恐れず企画された先生の冒険心にも敬意を表します。
私達の学校では「ふるさと学習」として、地域の自然や人に学び、地域へ発信する総合的な学習に取り組んでいます。地元、別院町の豊かな自然を体感し、自然と共生することをめざして、春は山菜採集、秋は自然木を使った創作活動をして、自然との対話を楽しんでいます。
この作品は昨年私達が1年生の時の美術の時間に全員(27人)で制作しました。分担して一人2体の人形を作り、それを1つにまとめてできた「森の交響楽団」です。
どこからかステキな音楽が聴こえてきそうでしょ…。
楽器の音色がさまざまなように、一人ひとりの顔やしぐさの表現にも個性が感じられ、それらが丸太のステージの上でまさにシンフォニーを奏でています。共同制作のモチーフにオーケストラはぴったりでしたね。指揮者の人形には指導する先生の姿が重なります。その側にはコオロギ?でしょうか、こんな小さな点景からも自然との共生の思いが伝わってきます。これからも総合的学習の作品成果を地域を越えて広く発信してほしいものです。