昨年までと比較すると、今年のジュニア部門の応募者数はやや少なくなったのが残念です。しかし、本当の意味での自分の作品が、少しずつですが増えてきているのは、心強く感じます。
作品を作るとき上手に作ることは大切なことです。でもそれよりも、自分の身の回りの生活を見回して、こんなものがあったら楽しいなというテーマを探し、大人のまねではない自分のアイデアで、工夫しながら自分の手で作り出す。そのことがもっともっと大切なのです。ですから、もう半分でき上がっているキットを組み立てたり、お手本の通りに作るという作品は、本当の意味での自分の作品とはいえません。手の技術だけでなく、自分の知恵や心のこもった作品こそ、本当の自分の作品なのです。
また、高い立派な材料を使ったから、よい作品が出来るとは限りません。自分の身近な材料の中から、その形や材料の性質を見つけ出し、イメージをふくらませて作品にまとめあげる。これは木材をはじめとして、自然が生み出した素材の命を引き出すことでもあるのです。
ものを工夫して創造するということは、簡単なことではありません。でも、そこには本物の楽しさと喜びがあります。私たちは一人でも多くの人に、この楽しさと喜びを味わってもらいたいと願っています。