この「全国ウッドクラフト公募展」も、今年で10回を迎えました。
今年の応募作晶は例年以上の数となりましたが、数に現れた以上に大変すばらしい作品が数多く寄せられました。それぞれに個性を発揮した楽しい作品ばかりです。それだけに審査も例年以上に慎重で、かつ熱のこもったものにならざるを得ません。入賞された方々の作品は勿論として、惜しくも入賞を逸した作品の中にも見るべきものが少なくありませんでした。
それ以上に私どもにとって喜ばしいことは、応募者に若い方や初めて応募された方が増えてきたことで、手作りに取り組む人たちの層の厚さが増してきたことを実感できたことです。
この丹波年輪の里は、人々に木の文化と創造の喜びを味わってもらいたいと、兵庫県が10年前に創設したものです。自分の手を使ってモノを作ることは、モノと同時に自分を作ることでもあります。現在のモノにあふれた生活のなかでこうした活動を行うことは、人間が自然との交涜のなかで築き上げてきた木の文化を認識するだけでなく、モノを作る創造行為の中で自分自身を創りあげ、自分の生きがいを創造することにつながるのです。今ではこうした趣旨の重要性を認識して、全国各地に同様の施設が造られつつあります。最初は小さな点であったものが、各地に響きあって、一つの輪となって大きく広がろうとしているのです。この趣旨を全国に広げるために、県と地元の各自治体の協力を得て、創設の年から始めた「全国ウッドクラフト公募展」の応募者の層が厚くなったということは、この丹波の里から全国に向けての発信に、共鳴される方々が次第に増えつつあることを物語るものだと思います。今後も皆が手を携えて、この輪を広げるよう協力していきたいと思います。
この公募展も10年間の成果を踏まえ、第11回目からは「丹波の森ウッドクラフト展」として、新しい気持ちで再スタートいたします。皆さんの一層のご協力をお願いいたします。