林産だより Vol.90

vol.90 平成17年11月
発行:兵庫県立丹波年輪の里
          (林産指導課)

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題字 鳳翔会主宰 塩山重夫


ひょうご木材フェア開催

第二十回、神戸メリケン
パークで十万人を集める










 木を見、木に触れ、木の暖かさを感じながら楽しい体験を通して、多くの県民の方々にこれからの暮らしにおける自然と共生について考え語らう場を創出することを目的に、去る十月九日(日)、第20回ひょうご木材フェアが神戸市中央区の神戸メリケンパークで開催された。
 当日は、県産木材を使った住宅情報や様々な木材製品に接したり、即売品、木材端材などを買い求める一般来場者でにぎわった。雨が降った前日とはうってかわり、爽やかな日差しに恵まれた会場は、賑やかな一日となった。

21世紀は環境の世紀

 開会式では、兵庫県齊藤富雄副知事が「緑と言えば森林。この緑が環境を守るだけでなく皆さんを守る。21世紀は、一人ひとりに森林を守っていただくことが大事です。」と挨拶。
 また続いて、主催者である兵庫県木材利用推進協議会 野村昌弘会長が「各種工芸品や木材製品の展示。また、住宅相談会なども開催しています。今日一日、木の温もりを感じていただきたい。」と挨拶した。
 今回のひょうご木材フェアは、「第10回ラジオ関西まつり」および「西播磨観光フェア2005」と同時に開催された。会場を見渡すと、若者からお年寄り、また家族連れや若いカップルもみられるなど、幅広い客層で会場は賑わった。

県内各地から
約三十団体が出展


 各ブースでは、大小さまざまな手作り家具や親子で楽しめる木工工作に人だかりができた。また、地域材を使った木造工法の提案や木材を中心とした資源リサイクル啓発など、新しい試みに関する展示にも人気が集まっていた。



「萌える緑にひろがる未来」


第二十九回全国育樹祭
開催される





 平成一七年十月二十九、三十の両日、皇太子殿下をお迎えし、第二十九回全国育樹祭が開催された。主催は(社)国土緑化推進機構・兵庫県。
 神戸市垂水区小束山県有林でのお手入れ行事が、二十九日に行われ、翌三十日には、三田市の県立有馬富士公園で式典行事が開催。式典行事には県内外から約七千人が参加した。
 爽やかな秋の日差しのもと、様々なアトラクションや表彰、緑の少年団活動発表などが行われ、かけがえのない森林を守り育てる事を目指す大会宣言が行われた。






森林と機械と人の調和

森林・林業・環境
機械展示実演会開催







過去最大規模の開催
最新林業・森林バイオマス機械が勢揃い


 森林と機械と人の調和をテーマに、平成17年10月30〜31日、「2005森林・林業・環境機械展示実演会」が開催された。場所は兵庫県加西市加西南産業団地。主催は兵庫県、(社)林業機械化協会。当日は、林業の現場で活躍する様々な機械や輸送用機器展示に加え、昨今の環境意識の高まりの中、バイオマス資源活用を目指した機械・施設もあった。
 各メーカーからハーベスタやプロセッサなど大型高性能林業機械が会場に持ち込まれ、伐採現場さながらの丸太玉切り実演が行われた。一方では、オガ製造器や薪割り機、現場近くに搬入もできる簡易製材機の展示実演。変わったところでは水素燃料電池自動車などもあり、未利用資源の有効活用や将来が期待される機械も紹介。
 ハードな機械が稼働するなか、和太鼓演奏やチェンソーアートショーなどのアトラクションが会場の雰囲気を和ませるのに一役買っていた。


新しい木材の利用

(3)ハイブリッド重ね梁




ハイブリッド重ね梁
  製材品は、三、四、六mなど定尺で流通することが一般的。一方、断面が大きくまた、長い材を入手しようとすると、産地や供給できる製材所も限定されてくる。
 一般的な製材品を使う場合は、民間住宅程度にとどまり、比較的大きな空間の確保はできない。
 この「ハイブリッド重ね梁」は、正角の地域材を使い、長さ方向及び厚さ方向にそれぞれ縦継ぎ、重ね継ぎをおこなう。
 縦継ぎはフィンガージョイント接着継ぎ。
 重ね継ぎは、菱形ジベルを挟み込み、その中心をラグスクリューまたは貫通ボルトで締め付け、ずれ止めとする。製作された部材は、同断面の無垢材とほぼ同程度の断面性能が得られるという。
 特徴は、まず、小さい断面のままでの材料搬入ができること。さらに製作には特殊な工具は不要。一般的なジャッキ等を使うことで、製作場所は、建設現場の近くでも可能。 また解体時には、ボルトをはずすことで容易に分解することができ、資源リサイクルの点でも有利。 標準の制作可能範囲は、最大三段重ね、梁成六三〇ミリ。



(4)木造スペースフレーム




Ki Truss
  スペースフレーム構造とは、単材等を三次元的に配置し、一定のパターンの繰り返しでつくる構法。立体空間構造を骨組み(立体トラス)で構成する場合、通常単材は鋼管、アルミパイプ等が使用される。本構造は、ここに中小径木材を使用。さらに、節が多く虫食い痕のある間伐材が利用できることも特徴。
 間伐材等は利用価値が低く、従来は、チップにするか林内で切り捨てられるなどされていたが、この構造では未利用資源の建築材等への有効活用が可能。また、構成部品の高い寸法精度により、建設現場での組み立て作業や施工品質の管理や維持を容易にできるとされ、これにより木造による長大屋根構造とすることが可能。
 標準部材には径五〇〜二一〇ミリ、長さ三千〜四千ミリのヒノキ丸棒を使用。同構法で建築された兵庫県宍粟市の「アイビードーム」(梁間四〇m、一二一八u)は、木材利用推進中央協議会主催の平成十六年度優良木造施設・農林水産大臣賞を受賞している。

 開発元(3、4とも)                   
   (株)森林経済工学研究所  兵庫県加東郡社町出水
  TEL:0795-43-8238 http://shinrin-ken.co.jp/
 
両構法とも部材サンプル、説明パネルを丹波年輪の里にて展示中。




今年も大好評! ログハウス基礎講座



 平成十七年十月二十三日、県産スギ丸太を使ったログハウス製作研修会が開催された。主催県立丹波年輪の里、後援(株)木栄。開催場所は丹波年輪の里(丹波市柏原町)。
 午前中は、室内でログハウスに関する基礎的な講義が行われ、午後は屋外での実技。
 受講者は、スクライバー(コンパスのような形をしたログ専用道具)で型をとり、講師の説明に従い実際にチェンソーワークを体験。
 ログハウス制作初体験の受講者がほとんどだったが、十五名全員で加工したログが隙間無く組み合わさると、自然に拍手が沸いた。



木・ワード(17)
「未成熟材 ・成熟材」

 
樹木の中心部分、年数で十〜十五年頃までの部分は未成熟材、それ以降の部分は成熟材とよばれ、両者は材質的に区分される。樹木は樹皮の内側にある形成層が細胞を分裂しながら肥大生長する。未成熟材とは、幼少期の形成層が作り出した木部のことをいい、心材・辺材とは区分を異にする。
 一般に、針葉樹では未成熟材の密度は成熟材よりも小さいが、この傾向は全ての樹種に当てはまるものではなく、スギやヒノキでは中心部分の密度の方が大きい。
 密度、収縮率やヤング係数は未成熟材部で大きく変化し、成熟材部で安定する。従って製材加工時には、製品に占める未成熟材の割合と、寸法安定性や強度などとの関係にも注意しておきたい。




展示品紹介
ひょうご県産認証木材製品実物展示

 木造住宅を建築される方に兵庫県と金融機関が協力して資金を融資する、「兵庫県産木材利用木造住宅特別融資制度」
 新築・増改築でこの制度を活用するためには、木材の総使用量のうち県産木材を50%以上使用し、その内の14品目については「ひょうご県産認証木材製品」を使用していることが条件。その品目全ての実物(サンプル)を展示中。各種イベント等での貸出も可。問い合わせは丹波年輪の里まで。




〜 お 知 ら せ 〜
たんばはがき絵展 作品募集



(昨年度小学校高学年と
中学生の部大賞)

 はがき絵を描いてみましょう!
 作品は「自然や人々、祭り、風物など」を題材に、はがきの大きさの絵を募集します。応募者の年齢、居住地域は問いません。

  受付期間 平成一七年九月一日 〜 一二月二八日
  主   催 兵庫県立丹波年輪の里

*募集作品、応募方法ほか詳細は、兵庫県立丹波年輪の里までお問い合わせ下さい。
  tel :0795-73-0725