VOl.71
平成14年9月
【 題 字 】
鳳翔会主宰 塩 山 重 夫
発行:兵庫県立丹波年輪の里 林産指導課
〒669-3312 氷上郡柏原町田路102−3
TEL0795(73)0725 FAX0795(73)0727
e-mail wood@hk.sun-ip.or.jp www
http://www.hk.sun-ip.or.jp/wood/
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環境問題も考えた学校机導入でぬくもりのある教育を |
「木の机」復活願って地元ヒノキ間伐材
を使用して親子が学習机を組み立て!
氷上郡市島町立市島中学校

机といすの組み立てが終わり喜ぶ生徒たち
8月18日氷上郡の市島中学の新1年生130人を対象にして、地元ヒノキ材を使用した
「机と椅子」の組立・導入式が開催された。
この事業は、「森の恵みが育むふるさと教育づくり事業」として、市島町(井本町長)が
9ヶ年計画の一環として小中学校を対象に始めたもので、今年で2年目。市島町の森林の保全、
林業の振興、ぬくもりのある教育の実践がねらい。
机の組立は親子の共同作業により実施された。

机用の間伐材の調達は地元森林組合が請け負い、製造は(有)ウッドワーク丹波が行っ
ている。ヒノキの机は天板・棚・脚・背部・座などの各部分がパーツ化されており六角レ
ンチにより簡単に組立できる構造、壊れたり傷ついた場合でもすぐに取り替えができる。
価格は1セット2万4千円程度。
机を製造したウッドワーク丹波代表の栗田隆夫さんは、「子供達に木のよさと物を大切
にする気持ちを知ってもらいたい、机を傷つければ壊れるが大切に使えば卒業するまで十
分使えるものです」と語った。

ウッドワーク丹波代表の栗田隆夫さん
(有)ウッドワーク丹波への問い合わせは電話0795‐82‐6217(株)栗田商店まで
林野庁では、未利用の間伐材を使用した魚礁を制作することが、間伐材の利用促進と良好な
漁場の保全・形成に資するものとして積極的に推進している。

山口県の阿武町で設置された間伐材魚礁
しかし、間伐材魚礁についての設置状況や効果に関する資料や事例などが少ないうえ
各都道府県独自の取組として実施しているためこれまでお互いの情報交換があまり行わ
れていなかった。
今回の推進会議では積極的に魚礁の設置を進めている団体事例や設置後の問題点など
が発表された。
会議の中では、間伐材魚礁の問題点として@耐久性、A間伐材の調達と製造コスト、
B設置に対する許可、C間伐材魚礁の設置効果などがあげられた。
特に魚礁の耐久性については、設置後8ヶ月前後からフナクイムシ等の食害が始まり、
3年程度で朽ちてしまうこと。

フナクイムシ等の食害の様子
水産庁が定める魚礁の補助対象は耐用年数が30年以上となっており間伐材魚礁では
この基準をクリヤーできない。
(社)全国沿岸漁業振興開発協会の柿元晧氏は、税金を投入して間伐材魚礁を設置するた
めには耐久性の問題を補うだけの設置効果が必要である。また、魚礁が木製であることの
メリットを早く見つけだし国民の理解を得る必要があると指摘した。
各都道府県でも現在、試験研究中であり今後の成果が期待それている。
環境に配慮したエコ庁舎
播磨科学公園都市内に建設された新庁舎には外壁ルーバー(日よけ)と一部内壁、木製備品
などに県産木材を使用するなど環境に配慮されている。
続・熱血業界人
チャレンジ! 備長炭づくりのホープ

横 山 直 樹 さん(21)
備長炭づくり(洲本市上物部501-3)
外見は女の子にモテそうな今風の若者。炭焼きの仕事に就くキッカケは高校2年生の時、
友人と二人で働いたアルバイト先が備長炭づくりの現場だった。
以後、炭焼きに興味を持ち学校を出た後も炭焼きの親方、亀石郁夫さん(66)の厳し
い指導のもとで難しい備長炭づくりに取り組んで4年が経つ。
和歌山で開催される備長炭づくりの研修会にも積極的に参加。
炭焼きのコツは窯の火加減の微妙な調節だそうだ。
洲本市千草地区の25〜30年生の良質なウバメガシを使用。
しかし、「年々良い材料は減少する一方だ」と心配する。
良質の備長炭とは火が強くヒビ割れが少なく、硬度も高く澄んだ金属音のするもの。
規格は10種類程度で主に東京方面に出荷される。
親方の話では一人前になるには半年〜1年でOK、あとは本人のヤル気次第とのこと。
「早く自分の跡を継いで欲しい」と親方は大いに期待。
丹波・春日町の桐下駄

春日町は木工品の産地で桐下駄づくりは最盛期の昭和30年代には50業者を数えたが、
現在はここのみ。
材料は新潟県の会津桐のみを使用。年数が経つほどアクが出て良い色合いになる。
良い桐下駄作りには材料の選別と仕上がポイント。
主に広島、静岡等に出荷。
荻野木履製作所(氷上郡春日町)
お知らせ
丹波の森ウッドクラフト展グランプリ決定

9月6日(金)に第15回ウッドクラフト展の審査が行われ、東京都の加藤清克さんの
作品「白の馬・白の鳥」がグランプリに決定した。
現在、年輪の里木の館にて出品作品85点を展示中。