VOl.70
平成14年7月
【 題 字 】
鳳翔会主宰 塩 山 重 夫
発行:兵庫県立丹波年輪の里 林産指導課
〒669-3312 氷上郡柏原町田路102−3
TEL0795(73)0725
FAX0795(73)0727
e-mail wood@hk.sun-ip.or.jp www
http://www.hk.sun-ip.or.jp/wood/
加工実績増加傾向
平成13年度兵庫県内プレカット工場実調査結果
平成13年度加工実績は前年度より4749坪の増加
品確法の対応にむけ人工乾燥材加工が増加
平成13年3月兵庫県林務課と林業会議では共同で県内プレカット工場27社に対して
会社の業態・従業員・加工能力などアンケート調査を実施、調査結果をとりまとめ報
告書を作成した。
プレカット工場の75%が兼業
アンケートの結果は県内27社の内16社から回答が寄せられた。
工場の組織形態を見ると「会社」が15社「協同組合」が1社で回答工場の内十四社がCA
D/CAMシステムを設置していることが分かった。
また、「専業」「兼業」の割合をみると、「専業」25%、「兼業」が75%となっており、
兼業の内1社で複数の兼業を行っている工場が4社、一業務のみのものが8社あった。
兼業が一業務の内訳を見ると「木材小売業」が1社「建設業」が1社「木材卸業」が3社
「木材市売市場」が2社「素材生産業」が1社であることが分かった。
工場の約半数が平成7年度以降に創業開始!
事業開始時期別割合をみると、阪神大震災の翌年平成7年度以降の創業が全体の44%とほぼ
半数を占めていた。
工場の業態別事業開始時期割合 単位:社数 区 分 計 平成5年以前 6 7 8 9 10 11 専業 4 3 0 1 0 0 0 0 兼業計 12 6 0 3 1 1 1 0 兼 業 木材関連 11 5 0 3 1 1 1 0 建設業 1 1 0 0 0 0 0 0 その他 0 0 0 0 0 0 0 0
ほとんどの工場でCAD/CAMを設置
機械の設置状況を見ると、1工場で4種類の設備を備えた工場が4社あった。しかし、工場
敷地内に乾燥機ま
プレカット用機械設備状況 区 分 機械総数 所有工場の割合 横架材加工機 9 47.4 仕口加工機 7 36.8 柱材・横架材加工機 7 36.8 柱材加工機 5 26.3 CAD/CAMシステム 14 87.5 人工乾燥機 3 18.7
で設置している工場はわずか3社であった。
プレカット工場の半数以上が持ち込み加工OK
工場の加工形態別割合をみると「材料持加工のみ」が36%、「賃加工のみ」が14%、
「材料持加工及び賃加工の両方」が50%であった。
プレカット工場の1工場平均加工能力は2600坪/月
プレカットの加工能力は平均2600坪であったが、中には5000坪/月以上の加工能力
がある工場もあった。
加工能力 加工能力 別 工場数 1,000坪/月以下 3 1,001〜2,000坪/月 4 2,001〜5,000坪/月 7 5,001坪/月以上 1
工場では構造材プレカットが主力
加工内容をみると「構造材プレカット」が54%、「羽柄材プレカットが」が33%「2×4
プレカット」が13%となっている。
平成13年度の加工実績は各社増加傾向
12年の実績をみるとトータルで27万4214坪であり1工場あたりの平均では1万6130坪/年
であった。
13年度はトータルで27万8961坪、1工場の平均で1万6409坪/年(1367坪/月)で若干では
あるが前年度より増加している。
しかし、一月当たりの加工能力と比較してみると機械が十分稼働していないことが判る。
CAD/CAMシステム導入工場の加工実績は1万50坪以上
CAD/CAMシステムのある工場の規模別割合 単位 坪

木材の調達先の半数以上が持ち込み
加工する木材の調達先1万坪の比率では、50%以上を占める工場が「持ち込み」で4工場あり、次いで
木材の調達先 単位/工場
「商社」「木材卸業」がそれぞれ3工場「直輸入」「自社製材」「その他」が各1工場であった。

取扱材の主力は外材(全工場で半数以上を加工)
国産材の最高使用率は、45%で1工場あった。この工場では県産材を35%使用しているが、他の工場では3〜10%
といった答えが多かった。
14工場中8工場が乾燥材又は、集成材を主に使用
1工場で取り扱うすべての材に対に対するグリーン材、乾燥材、集成材の比率をみると、グリーン材を主
(40%以上)が六工場、乾燥材が主(40%以上)が五工場、集成材が主(70%以上)が三工場と加工製材品
取扱材を柱材に限定した場合の主力商品 単位/工場
を使用する所が多い。

坪当たりの平均加工賃は、柱材で5750円
加工賃を用途別に見ると、坪当たり平均で柱材が5750円、横架材で6300円、羽柄材で3000円であった。
乾燥材使用の理由は、住宅施工後のクレームを減らすため。
乾燥材を使用する理由

要求する木材含水率は20%
乾燥材を取り扱う場合に要求する含水率を聞いたところ、針葉樹の構造材で20%以下が10工場、15
%以下が
4工場、25%以下が2工場であった。
兵庫県は近畿圏でもプレカット工場の数ではトップクラスである。全国の在来軸組工法におけるプレカット率
を見れば、住宅着工数が減少傾向にも関わらずプレカットの件数は増加している。
しかし、近年の住宅産業の景気不振・同業者の増加・短納期・加工賃の低下・などで工場を休止している所も
少なくない。
今後は、作業効率をより上げ納期対応力と価格競争力をつけたり、特殊な加工に対応するなど他社との差別化
を図る必要がある。
全国プレカット加工件数 千/棟

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兵庫県では、ウッディビジネスパーク構想の一環として県産木材の活用による環境と共生できる高品質、
適正価格長寿命の木造住宅を供給するため「ひょうご木の家ビジネスモデル」の事業化を検討してきた。
今回、7月17日に神戸市中央区のラッセホールでひょうご木の家事業化推進協議会の設立総会が開催さ
れた。総会には、県内の工務店、木材関係業者など約90名が集まり、県から北原農林水産部長をはじめ関
係幹部職員が列席した。
「ひょうご・・・モデル」は、川上から川下までの建築士、工務店、木材業者をはじめ住宅資材関業者
などの中小モデルの各企業がインターネットで連結しIT技術を高度に活用した合理的な住宅供給を目指す。
具体的には現在、建設業界で大きな注目を浴びている鹿児島県建築市場をモデルとし、現在、32都府県で
同様の取り組みが行われている。
記念講演で早稲田大学の椎野潤教授は「兵庫県の活動は台風の目として大いに注目される。多大の期待を
もって見守る」とし、また、初代会長に選ばれた且R広の渡啓介氏は「行政に県産木材が使用し易くなるよ
うに環境整備をお願いしたい」と述べた。
この他、副会長には久我木材工業鰍フ久我洋一氏を選出した。

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但馬の屋根板(ささ板)

多雪で湿気の多い但馬では赤身のスギ柾目の屋根板が多様された。
ささ板、こけら板などと呼ばれ、ナタによる手割りと機械割りがあり
今は機械割りがほとんど。
屋根葺き施工も兼ねるが屋根板生産業者は但馬に3社のみ。
糾ロ金屋根板工業所(養父郡八鹿町)
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他人と同じモノより 独自のモノを考える

森 田
秀 光 さん(53)
船津屋木材
(豊岡市下鶴井1230-1)tel:0796-22-2811
船津屋という社名のとおり元々は円山川の川縁で14代続いた船造りの家系。14年前に現在の場所で製材業
を始め、主に米マツの建築用材を挽き地元の大工・工務店などに出荷する地場需要に対応した商売を行う。
他に内装壁材や手作り家具などにも積極的に取り組む。
しかし米マツは面白味に欠けるといい、また銘木類にも無関心だが地域のスギ・ヒノキの利用に大きな関心
を持つ。
他人と同じことをするのが嫌で、「木」にこだわりを持ち続け、独自の新しいことや納得のいく製品の開
発を目ざし、一般消費者が求めるものを提供したいとのこと。
一方、但馬地域の県・市町行政機関や森林組合、木材関係業者等で組織する「但馬材利用開発研究会」に
参加し、但馬産スギ材の新たな用途を探るため集成パネルの試作に意欲的に取り組んでいる。
温厚で若々しいが、大阪で建築設計に携わる長男と共に木を商うのが待ち遠しいとか。
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「一般木造住宅で免震構造?」
当施設で、住宅相談を行っている地元の建築士との会話のなかで、欠陥住宅の施工事例を聞くことができた。
施主から、強風が吹くたびに「家が揺れる」と言う相談がある建築士に寄せられた。その原因について施工
工務店に対して確認を取るようにアドバイスしたところ、施主は工務店側から「この住宅は免震構造です」と
の説明を受け納得して戻ってきた。相談を受けた建築士は現地の確認もしたがどう見てもその様な構造は確認
できなかった。
推測では明らかに工務店側の手抜き工事としか思えないが、施主に対して、気の毒でハッキリした回答を出
せなかったと言う。