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第98号(P1) 県産木材供給センター事業化シミュレーション調査報告 概要

新たな県産木材の加工・流通システムの構築に向けて〜県林務課〜

兵庫県では、森林所有者に利益を還元する、持続可能な森林経営を目指し、原木の集積から製材加工までが一体となった「県産木材供給センター」(以下、「センター」)の事業化シミュレーションを実施し、その実現可能性を探ってまいりました。

このたび県産木材事業化検討委員会(委員長鹿児島大学 遠藤日雄教授)において検討いただいてまいりました報告書がまとまりましたのでその概要をご紹介します。

曲材等低質材の利活用を進め、外材シェアへの食い込みを図る

シミュレーションの大きな方向性のひとつは、県内に賦存する曲材等低質材の有効活用です。センターでは原木を直・曲の区別なく調達し、マーケットニーズの高い製品の生産を効率的に行うことを基本とし、施設整備計画の設定にあたっては、直材も曲材も扱うことのできるライン設定を行っています。 特に曲材ラインでは間柱や集成材ラミナを効率的に生産できる最新鋭製材機械である「カーブ製材機」を採用しています。 さらにグレーディングマシ ーンを備え、含水率と強度を自動的に測定し品質管理を徹底させることで市場に信頼される製品の生産を目指します。

中国やインド、中近東のめざましい経済成長、さらにはヨーロッパの景気回復による木材需要増も重なり、北欧材ラミナ等外材の調達は非常にタイトな状況にあります。 シミュレーションでは既存の集成材工場と連携することで、センターで生産されたラミナによる集成材の生産体制を整えることを提案しています。

3パターンのライン構成による採算性シミュレーション

採算性のシミュレーションのライン構成を設定。さらに は一定の採算を確保するための原木の取扱量や価格のシミュレーションを行い、センターの最適な事業規模や森林所有者へのさらなる利益還元の可能性を探りました。

その結果、採算性を確保するためには、10万m3という原木の取扱量がひとつの目安となることが明らかとなりました。兵庫県では平成22年度稼働を目指し、意欲ある民間企業の参画につなげてまいりたいと考えています。

流通形態イメージ

※なお、シミュレーションの報告書・要約版は林務課ホームページからご覧いただけます。