県内最大規模の製材メーカー、株式会社オーケンウッド(丹波市春日町)は、昨年、県産木材の専門工場として製材業に参入し、この7月13日に創業一周年を迎えた。原木取扱量は、初年度目標の15000m3を達成した。また、新たに杉ラミナラインを導入したほか、乾燥機等の設備を整備した。
建設中の第4工場(製材ライン)

新たに整備した施設
新たに蒸気式乾燥機を3基導入し(計6基)、乾燥能力は2000m3/月となり、全量の乾燥が可能となった。また、シミ等欠点のある原木を有効に活用するため、ラミナ用モルダー、ジャンピングソー、水分計ライン、結束積み込み機、オプティカット(ヴァイニッヒ)を導入するなど、杉ラミナの生産体制を整えた。
蒸気式乾燥機(大井製作所)

オプティカット(ヴァイニッヒ)

今回の設備投資により、平均原木取扱量を1500m3/月から2000m3/月に拡大させる。製品の生産割合は、柱・平角などの構造材を50%、間柱を 25%、ラミナを25%とする。ラミナについては、水分計ラインで含水率の計測とグレーティングを行い、規格に合うものだけをKDラミナとして出荷する。
整備予定の施設
現在建設中の第4工場内に、大径木・長尺材等を生産するための製材ラインを整備するほか、フィンガージョインター、蒸気式乾燥機(4基、計10基)を年内に整備する。
今後の課題
原木の調達については、原木市場での買い付けのみでなく、素材生産業者等との直接取引きも行っている。 現在、原木の取引割合は、原木市場での買い付けが7割、素材生産業者等との直接取引きが3割となっている。
荻野社長は「平成22年度から県産木材供給センターが稼動し、原木の供給不足が懸念される。このため、今後、新たな原木供給ルートの発掘等、原木の確保が重要な課題となる。今後は、地元の製材メーカーと連携を深めながら県産木材の需要拡大に取り組んでいきたい。」と語っておられた。