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第92号(P1) 県内初!!本格生産始動へ 県産スギ集成材住宅完成

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大野製材所がモデルハウスを公開

 大野製材所(夢前町・大野正人社長)は、このほど県産スギ集成材の生産に着手。さらにこれを使い、軸組工法で建築されたモデルハウスを公開した。兵庫県産のスギ集成材を本格的に使った一般民間木造住宅は、今回が初となる。

スギ集成材製造ライン

 大野製材所製材部門の生産主品目は、ベイマツ製材及び共同住宅用2×4フレーム。しかし、かねてより同社では、年々蓄積を増やす県内木材資源の有効活用を検討。そこで、計画期間も含め約2年をかけて集成材生産ラインを新設。このラインで平成17年10月スプルース集成材のJAS認定を受けた。
 さらに12月、念願のスギで同認定を受けている。スギについては、対象異等級構成で、E95まで生産可能だ。
 月間生産予定量は、当初200立方メートル。スプルースとスギの比率を7:3とし、生産が軌道に乗った状態では、同3:7に。主に梁を中心に生産予定。
 ラミナについては、従来より協力関係にある県内の複数の製材工場から供給を受ける一方、状況に応じて自社生産も検討していると言う(同社製材部 友金部長談)。
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モデルハウスの特徴

 現代風のすっきりとした外観だが、内部は逆に木造であることを大いにアピール。現し部分が多く、専用金具で(クレテック)接合されたスギ集成材が、荷重をしっかりと支えていることがよく分かる。
南側に大胆に設けられた吹き抜けが開放感を演出し、ここで上を見あげると、天井全面に張られたスギ天板が印象的。また、視線を床に移すと、丹波の製材工場から運ばれたスギ厚板(30及び39mm)が、そのままフローリングに。根太レス構造としているが、この厚さのおかげで少々のことではビクリともしない。しかも、スギ特有の暖かい肌触りがそのまま。
 延床面積31坪。使用された柱梁は全部で10立方メートル。そのうち85%がスギ集成材。また、前述の床や腰板などにも県産木材が多く使われている。
 なお、県産スギ集成材も兵庫県産木材利用木造住宅特別融資制度での木材使用量としてカウント可能だ。
 木材の有効利用が議論される中、構造用集成材分野で県産木材活用の道が開き始めた事を大いに評価したい。